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「私は後何年生きられるのかしら」

小夜子が、こちらを見ながら呟いた。さっきから、縁側で白く細い脚を何度も組みなおしている。僕がその仕草をちらりと見るたびに、小夜子は目を少し細めて口元を綻ばしていた。

「ねえ、お兄様ったら。答えてよ」

そう言いながら、僕の脚に自分の脚を絡めてきた。小夜子の、深雪のように白い肩から甘い匂いが香り、僕は少しだけ距離をあけた。なんで、こんなに歳不相応な香りがするのだろうか。僕の少しの動揺に気づいたのか、小夜子は僕との距離を詰めてきた。

「お兄様…」

僕は小夜子の言葉を唇でふさいだ。上唇を少し吸い、小夜子の唾液が僕の舌先を少し潤した気がする。唇を離すときに少し糸を引き、それが月明かりに照らされていた。僕と小夜子は、お互いの口から伸びるそれを見つめていた。

「私、お兄様の子供が欲しいわ」

小夜子は僕の目を見つめながら言った。

「でも、私はまだ初潮が来てないの」

小夜子は続けて言葉を紡ぐ。

「私、お兄様を愛してるわ」

「だって、お兄様のことを考えるだけ、こんなになってしまうんですもの」

そう言いながら、小夜子は着物の裾を捲くり、いきり立った「それ」をさらけ出した。根元に薄っすらと毛が生えてているが、まだ皮が被っている。その先からは透明な液が滴っていた。

「まだ作れないよ」

僕はそう言うしかなかった。その「まだ」がずっと来ないとわかっていながら。

「私、楽しみだわ」

月が雲に隠れ、小夜子の藍に近い黒髪が風景と同調する。それでも小夜子の微笑んだ顔だけははっきり見えた。

とても綺麗だった。
2010.04.21 Wed l 妄言 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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