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突然の夕立に、傘を持ってない僕は近くのバス停で、雨宿りをする羽目になった。だが、いつまでたっても止む気配がない。少し肌寒くなってきたなと思い始めた時、背後から人の気配を感じた。いつの間にか小夜子がいた。黄色のワンピースから覗かせたシミ一つ無いなで肩が雨粒を弾いて、思わず見惚れてしまう。僕の大事な妹にこんなことを感じてしまう自分が少し嫌になった。そんな僕を見て小夜子は上目遣いで僕の顔を覗き込んできた。小夜子、なんで笑っているんだい。

「さあ、帰りましょう」

「何処に」

「家に決まってるわ」

「もう無いよ」

「あるわ」

ちょうどバスが来た。行き先は僕の家と書かれている。ああ、そうか、僕の家はまだあったんだ。

「さあ、帰りましょう」

「そうだね」

僕と小夜子はバスに乗った。




ここで目が覚めた。窓から外の景色を見ても雨が降っていなく、恥ずかしながらようやくさっきのことが夢だと実感できた。だんだん頭が寝起きから覚醒してくると、居間に漂っている匂いに気づき、思わずお腹が鳴ってしまう。

「お兄様、起きたのかしら」

台所から小夜子の声がした。どうやら朝食を作ってるらしい。

「早くしないと学校に遅れてしまうわ」

小夜子はそう言って急かすので、とりあえず着替えて、支度をした。昨日は僕よりも早く寝たくせに、服もちゃんとアイロンがかけてある。小夜子はいつから起きていたんだろうか。まあ、これは後で聞こう。今の僕にはどうでもいいことだ。小夜子、僕の大事な「弟」。僕は小夜子と愛せないが、一緒にいることは出来る。今はとりあえずそれでいい。

「お兄様」

「今行くよ」

僕は小夜子に呼ばれてテーブルにつこうとして、少しこけそうになった。小夜子は少しだけ上目遣いで僕の顔を覗き込んできた。小夜子、そんなに笑いをこらえないでくれよ。恥ずかしいから。
2010.04.25 Sun l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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