FC2ブログ
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
「あたしでいいじゃん」

そう言って彼女は僕を胸にうずめた。

頬から彼女の心臓の鼓動が伝わり、その振動が心地よかった。

「あたしがいるじゃん」

彼女は右手で僕の頭を撫でながら、左手で僕を強く抱きしめた。

慰められているのは僕の方だった。

「あたしの前から消えないで」

ささやくような声で呟き、僕の前髪をかきあげて、額にキスをしてくれた。

二十三回目の自分を○したくなる衝動に襲われながらも、なんとか笑顔で答えた。


ここで目が覚めた。


「起きたの?」

女の子が横で寝そべっていた。

ああ、もう夢で出てくるほどになったのか。

忘れようとしまいと思いだそうとしているのか、

思い出すまいと忘れようとしているのか、

どっちかは区別がつかない。

でも、僕の中ではもう過去のことになっていた。

我ながら冷たいなと思いながらも、罪悪感はずいぶん薄れていた。

「何考えてるの?」

「何でも無いよ」

「ねえ?」

「なに?」

「 わ た し の ま え か ら き え な い で ね 」

二十四回目の、自分を○したくなる衝動に襲われた。

女装を止められてちょうど一カ月目の日のこと。
2010.07.20 Tue l 女装・ジェンダー l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

 

コメントの投稿












 

トラックバック

トラックバック URL
http://uodiru.blog115.fc2.com/tb.php/234-b14073e9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。